KEEL 新モデルについて

KEEL 新モデルについて

KEEL 新モデルについて


これまでのKEELモデルは、ヒール高3.5cmと低めの設計。
厚みのあるレザーと重厚なソールによって足馴染みは良いものの、踵の浮きが収まるまでやや時間がかかる印象がありました。

とはいえ、人間工学に基づいたヒールの高さと、土踏まずが落ちている扁平足の方、幅広・甲高の方でも無理なく歩ける設計となっており、多くのお客様から高い支持をいただいてきたラストです。
特に、足にお悩みを抱える方には、自信を持っておすすめできる一足となっています。



新モデルの誕生

今回、さらにシャープで洗練されたシルエットを求め、「ナロー」と「ラウンド」それぞれに特化した新たなKEELモデルが誕生しました。

ヒール高は4〜4.5cmにアップし、足裏のアーチをしっかりサポートするハイアーチ設計を採用。
「ナロー」タイプでは、履き込むごとにさらに薄く、シャープな印象へ。
「ラウンド」タイプでは、トゥスプリング(つま先の反り返り)を高め、より自然に前へ進む歩行をサポートします。
商品ページでは旧タイプを「ローアーチ」、新タイプを「 ハイアーチ」と表記しております。

 

履き心地と軽さを追求した「スタンダードレザー」

新たな定番としてご提案するのが、「スタンダードレザー」。
栃木レザーの中から厳選したオイルヌメ革を芯通し(内部まで染色)した特別な一枚を使用しています。

シャフトの内側には白のライニングを施し、足入れの滑らかさを向上。
軽量で、長時間履いても疲れにくく、クラシックな佇まいの中にも快適性を追求した仕上がりとなっています。
オイルレザー特有のしっとり感を持ちながらもベタつかず、深みのあるブラックと白のコントラストが、上質でクラシックな表情を引き立てます。


目に見えない部分の向上

今回のモデルチェンジに伴い、ハンドソーンウェルテッド製法のクオリティもさらに向上。
フットベッドやウェルト(靴底とアッパーを繋ぐ部分)、縫い糸の強度向上に加え、コルク充填材や芯材の品質も見直しました。
工程数を増やし、これまで以上に一足一足に手間をかけ、より高い完成度を目指しています。



ホースバット・クードゥーレザー価格高騰の背景

近年、希少素材であるホースバットレザーとクードゥーレザーの価格が大幅に上昇しています。

クードゥーは、鋭くねじれた角を持つ野生動物の革。傷が多く、採れる面積が限られているため、希少性が高い素材です。
一方、ホースバットはカウハイド(牛革)に比べ、伸びが極めて少ないため、ヴァンプ(甲革)の加工時に破れてしまうリスクも高く、歩留まりの悪さからコストがかさみます。
さらに、馬一頭からエンジニアブーツはわずか一足しか製作できず、特にヴァンプ部分には最も質の高い部位を選別する必要があります。
シャフト(筒部分)に関しても、小さな傷や割れを避けながら裁断・縫製するため、大変な手間と時間を要しています。

これら素材背景を踏まえ、品質を最優先にしながら価格改定を行うこととなりました。
ご理解いただけますと幸いです。

 

 

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